フィリピンのカジノ産業は、2018 年までに市場規模でシンガポールを上回る――。
金融大手のクレディ・スイスは先月末に発表した報告書で、拡大を続ける人口がカジノ産業の成長を支えるとの見方をインクワイラーが伝えました。
クレディ・スイスは、フィリピンのカジノ産業は12年から18 年にかけて年間平均28%の成長を続けると予測し、シンガポールのカジノ市場規模56 億米ドル(約5,171 億円)を上回り、東南アジア域内で最大の市場になるとの見解を示しました。
フィリピンの人口がシンガポール、マレーシア、マカオの合計の約3倍に相当する9,700 万人となっています。
その上で、労働年齢人口が向こう10年間にわたって年率2%の成長が見込まれるとし、賃金の上昇に伴う購買力の上昇や高い消費者信頼感を背景に内需の拡大が期待できるでしょう。
域内の他の地域で富裕層(VIP)向けホテルの収容能力が制限されており、カジノの新規開業も15 年まで予定されていない点も追い風になる。
フィリピンのカジノ産業は、新鮮味を維持することができ、シンガポールよりも持続的な成長が期待できると思われます。
国内では、マニラ首都圏パラニャーケ市で大規模娯楽施設「バゴン・ナヨン・ピリピノ・エンターテインメント・シティー・マニラ」の開発が進められている。
同施設内では、ブルームベリー・リゾーツが月内に「ソレイユ」を一部開業する予定です。SMグループのベル・コーポレーションとマカオの新濠博亜娯楽(メルコ・クラウン・エンターテインメント)が来年上半期(1~6月)に「ベルグランデ」をオープンする予定になっています。